片目が腫れている

 

いつも陽気なメスの柴犬が、片目が腫れて充血しているということで来られました。

強膜(白目の部分)が充血しており、反対側に比べて眼球自体が大きくなっている感じを受けました。

局所の麻酔薬(点眼で角膜の表面だけを麻痺させる)を点眼してから、

眼圧計(わずかに角膜に触れるだけで眼圧を正確に測定できるデジタル機器)を使って眼圧を測ってみると、

やはり眼圧が40mmHgを越えており、(正常値は20〜30mmhg)

緑内症による視覚障害を起こしていました。

緑内障は眼内圧を調節する機能の異常によって起こり、遺伝的な可能性も示唆されています。

事実このお宅にいるもう一頭の兄弟犬も昨年に同じ状態を起こしていました。

眼圧を下げるための点眼薬や内服薬を投与していただくことにしました。

原発性緑内障は両側性に起こることが多いとされるので、注意が必要です。